スズキビジネス石油事業部ブログ
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こんにちは

潤滑油担当の大木です。


3回目となるエンジンオイル編ですが、

今回は、自動車用ディーゼルエンジン油についてお話ししていきます。


1. ディーゼルエンジンの環境対策装置

 (1) 排出ガス規制

   大気汚染防止のため、ディーゼルエンジンオイルは特に排出ガスに関する規制は

   段階的に厳しくなっており、短期規制(1993年)→長期規制(1997年)→新短期規制(2002年)

   →新長期規制(2005年)→ポスト新長期規制(2009年)と、段階的に実施されてきました。

   2011年現在は、ポスト新長期規制が適用されており、排出ガス規制粒子状物質(PM)および

   窒素酸化物(NOx)を新長期規制に比較して、40-65%程度削減することが義務付けられています。


 (2) PMとNOx

   排ガス中のPMとNOxは、片方を減らそうとすると片方が増えてしまう、二律背反の関係にあります。

   高圧噴射で少量の燃料を完全燃焼させることでPMの発生は防げますが、高温高圧下では、

   シリンダ内の窒素(空気)により、NOxが生成されてしまいます。燃焼時期を遅らせ、

   温度と圧力のピーク値を抑えると、NOxの生成は減らせますが、燃えカスが増えて

   PMが多くなってしまいます。

   このため自動車メーカーでは様々な工夫を行って、双方を減らしています。


2. 自動車用ディーゼルエンジン油として特有の要求性能

 (1) スス分散性

   不完全燃焼によるススや炭化物質はオイル中に混入し、凝集します。

   ススが凝集すると、粘度増加を起こし、またオイル管を詰まらせオイル供給不足となったり、

   凝集したススが研磨粉となったりし、機械的摩耗の原因にもなります。

   これを防ぐため、ススを細かく油中へ分散させる性能が高いことが必要です。


 (2) 酸中和性

   燃焼生成物として硫黄分による硫酸の発生があり、腐食摩耗の原因となります。

   また、ガソリンエンジン油と同様に酸化生成物により酸を生じるため、これを速やかに

   中和する性能が重要です。特にクールドEGRを用いる方法では、排出ガスをエンジン内に送ることで

   SOxの濃度が高くなりやすいため、エンジン油には酸中和性が必要とされます。


 (3) 低灰分、低硫黄分(DPF装着車)

   エンジン油が燃焼した際に生じる灰分がDPFを目詰まりさせてしまうことから、

   低灰分であることが必要とされます。


3. 自動車用ディーゼルエンジン油の規格

   ガソリンエンジン油と同様に、ディーゼルエンジン油にも粘度分類と品質規格があります。

   粘度分類はSAE粘度分類、品質規格はAPIサービス分類とJASO(日本自動車技術会)の定める

   JASOエンジン油規格、ACEAエンジン油規格があります。

 (1) APIサービス分類

   APIサービス分類では、ガソリンエンジンと同様、清浄分散性、腐食防止性、対摩耗性等の項目が

   評価されており、C(Commercial[商業車])で始まる番号が付されています。

   CA、CB、CC、CD、CE、CF、CF-4、CG-4、CH-4、CI-4、CJ-4と定められ、

   現在はCH-4、CI-4、CJ-4が使用されています。

   また、日本国内ではAPI規格で対応していましたが、国内と海外での排ガス規制の隔たりが大きい

   時期があったことや、エンジン設計の違いなどもあり、API規格では国内のディーゼルエンジンに対応

   するのが難しくなった時期がありました。そのため、国内ではAPI規格よりもJASO規格の方が

   よく用いられるようになりました。現在では日米欧の排ガス規制も同様になりつつあり、APIの

   最近の規格が国産エンジンに適合しない事例はないと考えられますが、試験費用が高額であり、

   依然として普及が進んでいません。


 (2) JASOエンジン油規格

   JASOエンジン油規格は、前述のような理由から日本国内向けにJASOが独自に制定した規格です。

   現在、DH-1、DH-2、DL-1の3つの分類があります。

   DH-1では、厳しい排ガス規制対応エンジンに使用できるエンジン油を定めており、

   摩擦摩耗および腐食摩耗防止、高温酸化安定性、スス分散性等の評価が行われています。

   DH-2は、DH-1の性能に加え、さらにDPFを装着した新短期以降の規制に適合した

   大型ディーゼル車向けのエンジン油規格となっています。

   エンジン油中の灰分を低く制限しているため、DPFの詰まり寿命を大幅に向上し、

   酸中和性も維持しています。

   DL-1はDPFを装着し、新短期以降の規制に適合した小中型トラック・ディーゼル乗用車に用いる

   エンジン油規格となっています。

 (3) ACEAエンジン油規格

   ACEAでは、DPF付き車両用の低灰分ディーゼル用オイル(LOW ASH オイル)として、

   C1、C2、C3、C4の4グレードを、高負荷(大型)ディーゼルエンジン用として、

   E2、E3、E4、E5、E6、E7、E9の7グレードを定めています。


以上で自動車用エンジン油についてのお話しは終わりとなります。

次回はグリースについてのお話しをしようと思います。

是非ご覧ください。



2016/02/10

こんにちは

潤滑油担当の大場です。

やっと冬らしい寒さになってきましたが、みなさん、お身体の健康具合はいかがでしょうか?

ニュース等でよく目にしますが、ノロウイルスが2016年初頭に猛威をふるい、感染の拡大が続いているようです。

私も2年前にノロウイルスに感染し、非常に辛い経験をしました。

このブログでノロウイルスについての情報と予防法を提案できればと思います。


ノロウイルスとは?

ノロウイルスという名前は有名ですが、病名としては感染性胃腸炎というものです。

この感染性胃腸炎の原因のほとんどがノロウイルスということになります。


ノロウイルスに感染する原因は?

ノロウイルスは空気感染する確立は低いといわれています。

主なルートは、感染者の糞便や吐物に含まれるウイルスを吸い込んだり(飛沫感染)、人の手指を介して口に入ることで感染します。

また、冬場のカキなど、二枚貝にノロウイルスが蓄積しており、感染する事例もあります。


どのような時期に発生しているの?

1年を通じて発生していますが、特に冬場に発生のピークを迎えます。


どんな場所に存在するの?

人の腸管内でのみ増殖しますが、空気中・ドアノブ・便器 など人の手を介してあらゆるところに付着している可能性があります。


感染するとどのような症状が出るの?

潜伏期間(感染から発症までの期間)は24時間~48時間です。

主な症状は、嘔吐・下痢・腹痛・発熱です。症状には個人差があり、1回嘔吐しただけ、更には症状が出なくても感染していることもあります。


ノロウイルスの予防法

手洗いをしましょう

一番シンプルな予防法ですが、とても大切なことです。

外出後、トイレの後、調理の前、食事の前など とにかくこまめに手洗いをする習慣をつけましょう。


食べ物によるノロウイルス予防をしましょう

カキなどの二枚貝にノロウイルスが蓄積されている恐れが高いです。

生食はできるだけ避け、加熱処理をしましょう。ノロウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効な手段です。

85℃以上で1分以上の加熱が目安です。


二次感染を防ぎましょう

家庭内、職場などの近しい人に感染者が出た場合、直接感染・飛沫感染の予防をしなければなりません。

感染者の糞便、嘔吐物の処理には十分注意し、使い捨てのガウン(エプロン)・マスク・手袋を着用し、

ウイルスが飛び散らないようにペーパータオル等で静かに拭き取ります。

拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウムが入った消毒液での消毒の必要があります。



ノロウイルスの感染力はとても強力で、効果のある抗ウイルス剤もありません。

そんな中でできる予防を確実にし、自分の身体は自分で守りましょう。


2016/02/09