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ハンガリーワインの豆知識

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ハンガリーワインの歴史

かつてハンガリーはワイン作りの中心的存在でした。トカイワインはヨーロッパの宮廷社会の華やかさの象徴として、ピョートル大帝、エカチェリーナ2世、「ワインの王をして王のワイン」とトカイワインを賞賛したルイ14世、才色兼備として有名なポンパドゥール公爵婦人、作曲家ハイドンなど名だたる人々に愛されました。その人気にあやかろうと、他国でトカイの名前を騙るワインが生産され混乱を招いた為、1737年、トカイでは国王令により世界で初めてブドウ畑の格付けがされ、1757年にはトカイで原産地呼称が制定され、トカイワインはトカイ地方以外では作れないようになりました。
ところが、19世紀にヨーロッパで猛威をふるったフィロキセラ被害(害虫被害)によりブドウ生産量は激減、第二次世界大戦後はソビエトの支配により、ブドウ畑の国営化が進み、ハンガリーワインは「質より量」を追求しました。

ハンガリーワインの歴史

1989年、民主化による市場開放で海外からの投資が増え、技術革新による近代的なワイン作りが広まり飛躍的にハンガリーワインの品質が向上しました。家族経営、個人経営のワイナリーが出現し、ハンガリー土着品種を生き返らせ、伝統を守りつつ最新技術を導入し、テロワール(土壌・気候・作り手)を生かしたワイン造りが始まりました。
1997年の改正ワイン法により22の指定地域に分類され、原産地の品質を保証しています。

ハンガリーワインの歴史

今ではイギリスを始めドイツやフランスといったワイン生産国、最大ワイン消費国であるアメリカ合衆国にも輸出するようになり、高い評価を受けています。

ハンガリーワインの歴史
2020年11月25日